貴社の1.5GHz版Pentium4の入ったDell社製パソコンDimension8100を購入しました。

OSはWindowsMeです。

 

貴社のHPを見ると、様々なベンチマークテストを実施しており、その結果、例えば、PentiumVの1GHzや800MHzと性能比較をした場合、常にPentium4の方が優れているという結果になっています。

 

しかしながら、現時点で貴社が採用している種々のベンチマークテストでは、パソコン性能のある重要な側面が計測できていません。

どのような側面の計測が欠如しているのかについて、この場で詳しく論じることはできません。是非、下記のHPを参照してください。

 

http://www.boolean-test.co.jp

 

問題は、このHPで提案されているブーリアンテストという名のベンチマークテストを実行してみると、最新のPentium4、1.5GHzの方が、PentiumVの800MHzや1GHzよりも、性能が劣っているという計測結果が得られることです。

 

これは、ある意味で、由々しき事態ではないでしょうか?

ブーリアンテストが、世間に多数ある泡沫ベンチマークテストなら、このような結果を無視することは可能でしょう。

しかし、ブーリアンテストは、従来の既存のベンチマークテストが計測できていなかったパソコン性能の1側面を確かに計測しているのであり、この側面は、パソコンばかりでなく、例えば、スパコンの性能計測にも通用する重要な側面です。

具体的に言えば、システムの計算速度を計測しています。

性能測定の観点から見て、この側面を無視することはできません。

ここでの興味は、同じ、「計算速度」という言葉で、

「従来のベンチマークテストとは違う、どのような側面を計測しているのか?」

という点でしょう。

 

比喩で言えば、「群盲、象を撫でる」で、従来のベンチマークテストでの計算速度計測が評価できなかった、新しい側面の評価を実行しています。

 

通常の常識で考えれば、クロック数が増せば、計算速度も上がるはずです。

実際、貴社の採用したベンチマークテストでは、そうなっています。

しかし、単純に、そうはならない種類の「計算側面」もあるのです。

そして、この計算側面は重要であり、汎用性があります。

むしろ、従来のベンチマークテストが計測していた側面の方が、重要性が薄いとすら言えると思います。

 

これ以上、同じことは繰り返しません。

 

Pentium4の開発に際し、(貴社のHPで宣伝しているように、)従来とは違った思想・アーキテクチャを採用したはずです。

結論を言えば、この開発の方向が、「計算機での計算」という本質から、少しズレた結果、今回のような事態が発生したのだと思います。

Pentium4は、計算機よりも、ゲーム機に相応しいのでは?)

 

当方は、リコールを要求しているのではありません。

そうではなく、現在開発中の次世代CPUも、同様の誤った方向性を踏襲している可能性があると危惧しているのです。

 

この「誤った方向性」を正すには、CPU開発時に、ブーリアンテストで性能チェックを実行するしかないと思います。

 

幸い、ブーリアンテストは、現在、新種のベンチマークソフトとして売り出し中です。つまり、契約して使用することができます。

ブーリアンテストを、貴社製CPUの性能チェック時の標準テスト(の一員)として採用することを推薦します。

そして、今回のPentium4のような現象が発生しないように、今後の開発を推進していくことを希望します。

 

なお、以上の内容に対する証拠として、ブーリアンテストでの計測結果の一覧表を提示することができます。

(それによると、PentiumVでは、クロック数の増大に比例して、順調に伸びていた性能が、Pentium4で、ガクンと落ちているのが一目で判ります。)

 

是非、私に連絡してください。証拠をお見せします。連絡先は下記のアドレスです。

jinsei@boolean-test.co.jp

 

とりあえず、この証拠を見て、その後、米国本社に、以上の内容を伝えるという手順が最良でしょう。

その過程で、ブーリアンテストで計測する意味、重要性、他のベンチマークテストとの本質的な差異、などを認識する必要が生じると思います。これについては、私が協力します。

かく言う、私の正体は、大学の先生で、且つ、ベンチャー企業のオーナーです。

 

とにかく、次世代CPUの開発は、本社で、現在進行中のはずです。貴社にとっては、一刻も早い対処が必要なのではないでしょうか?

現に、別のユーザからも、「Pentium4が遅い」という声を聞きました。

 

返事を待っています。