8月28日から1週間、アラスカ視察旅行に行ってきました。
昨年夏のロシア旅行同様、今回も添乗員付き団体パック旅行。
ちなみに、料金も、ほぼ同じで、総額50万円超程度。
(ビジネスクラスは満杯でエコノミー席。)
これは、一人部屋追加料金に燃油サーチャージや空港税込み。
(オプショナルツアー別。)
こんなものでしょう、現代日本の大衆向け標準パック旅行の料金は。
いつものように、思いついて申し込んだのは直前の7月末です。
それでも、ちゃんと、追加参加できた。
ロシアは芸術鑑賞系だったのに対し、アラスカはアウトドア系。
というわけで、今回の旅行記の始まり始まりー。
28日の夕刻、成田集合で総勢三十数名。
年配客ばかりで、ほとんどが定年後の年金組夫婦らしい。
百姓夫婦らしいのもいたな。
後は、オバタリアンの暇グループとか。
母娘連れでの若い子すらいない有り様。
この点、ロシア旅行とは雰囲気が違う。
しかし、今の御時勢、年金生活者で、こういう旅行ができる層も実在するわけだ。
一昔前、ニュースなんかで、団塊の世代向け商戦やってたのは、こういうのが対象か。
余裕あるんでしょうが、大丈夫かね。
いつまでも、来ると思うな日本年金・・・なんて。
旅行はJTB主催の“旅物語”で、日航チャーター便でのフライト。
(現在、日航はアラスカへの定期便を運行してない模様。)
7、8、9月のシーズン中に飛ばす便で、当然、他のパック旅行者も同乗します。
機内は、日本人で埋め尽くされ、満席状態。
フェアバンクスまで6~7時間のフライトでしたが、着後、通関手続きに2時間弱かかるという始末。
これは、どのチャーター便でも、ほぼ同じ状態だとか。
名目は国際空港となっていますが、現状は、ローカルな田舎空港。
繁忙期には、アンカレジから通関要員を呼ぶそうな。
それでも足りないから、こういうことになる。
暗に、シアトル経由の米国航空会社使用便へ誘導しているのカモ。
通関はグループ分けで捌かれ、待つ間、ロビーではお茶とクッキーのサービスが。
係官も愛想を振りまく。
フフン、少しは客を意識してる風情。
片言の日本語で金髪白人に構ってもらえるものだから、オバタリアン連中がハシャグ。
ただ、私がトイレに行くと、何故か、それまで空いていた隣の女性用トイレに長蛇の列が。
マ、こんなもんでしょう、世界中、どこでも。
待つ間、改めて周囲を眺めて見ると、他のグループでは中小企業の経営者団体風も。
何故か、公僕風まで。
親に連れられた若い連中も、チラホラいる。
この機が、入れ替えに、それまで滞在していた日本人旅行者を乗せて引き返すそうな。
この旅行中、夏のアラスカは、夏の軽井沢状態だと判りました。
少なくとも、この便だけで、数百人を運んでいる。
それが、ルート別に少ない観光地を行き来するもんだから、どこに行っても、日本人観光客の群れ。
短期限定期間とはいえ、未だに、これほど日本人が群れている観光地があるとは・・・。
(私の便だけが特別だったとも思いません。
もっとも、空港ロビーで見た、帰国の旅行者数は、少なかったような。
これは、大半が、すでに、出発ゲートまで通っていたのでしょう、多分。)
しかし、私がアラスカを推薦しているわけではありませんよ。
これが、どういう意味なのかは、今から、徐々に判ってきます。
出たところで、現地日本人ガイドの出迎えを受けます。
日本からの添乗員と違って、アラスカに住んでいるそう。
空港から、専用大型バスに乗って、市内観光へ。
時差の関係で、28日の午前着でしたが、通関後は、丁度、昼過ぎ。
まずは、郊外の中華料理のビュッフェレストランへ。
何故、アラスカで中華料理なのかは、さておき。
その後、市内の公園(ゴールデンハートパーク)で下車して写真撮影。
公園
次に、アラスカ縦断の石油パイプライン見学。
例によって、日本製だそうで。
一昔前は日本も偉かった。
最近のパイプラインは、どの国製が多いかな。
日本人は、トロトロ、見物してる場合か。
時勢の移り変わりを肌で感じますね。
パイプライン
最後に、アラスカ大学博物館へ。
北極圏の研究をしているのですが、グリズリーの大物剥製が目玉。
案外、大きいですよ。
熊と施設外観
その後、市内の大型スーパーで、トイレ休憩を兼ねて、買出し。
皆、御菓子を買っているようでしたが、私は何も買わず。
パック旅行では、3度の食事で満腹になることを知っていますから。
その後、フェアバンクスから、一路、デナリへ。
この間、数時間の景色を楽しむバス旅。
夏ですから、アラスカは遅くまで明るい。
この国立公園の入り口に位置するリゾートホテルで宿泊です。
着後、部屋割りして、夕食。
その後、部屋に帰ってバスタイム。
シャワーだけではなく、バスタブも付いているのは良かったのですが。
ゆっくり浸かった後、体を石鹸で洗って流す頃には、出る湯が、ほぼ水の状態。
真水よりは少し生暖かい程度。
(アラスカなので、夜は気温が低く、水道水は日本の冬くらい。)
この為、仕方なく、泡をバスタオルで拭いて出ました。
これには訳があります。
我々日本人の団体で一棟のロッジを占拠することになったのです。
で、当然、食後、一斉に、風呂を使い始める。
私が湯船に浸かっている間、他の日本人も使用したので、こういう様に。
しかし、そうだとしても、通常は、暫く時間が経つと、再び、温度は上昇するはず。
ところがですよ、このホテルの場合、いつまで経っても上昇しない。
私は、こういうのを調査するのが目的ですから、夜中に、態々、2度起きて試しました。
何時、湯温が回復するのかと。
しかし、復旧しない。
ついには、翌朝も、復旧してない有様。
これは、尋常ではありません。
ホテル側が意図的に沸かさないのではと疑りたくなります。
他の棟は、どうなっているんだということ。
全部が駄目なのか?
それとも、この棟だけか?
まさか、私の部屋だけ、こういう芸当が出来るほどの設備じゃあるまいし。
仮に、日本で、こういう事態が起きたら、かなりの騒ぎになります。
遅れた新幹線の改札口のようなもの。
よって、添乗員に文句言っておきました。
これは、風呂から出た直後の時点で。
すると、クレームの電話が来たのは、私以外には一組だけとか。
これで、私の部屋だけが故障したのではないことが確認できた次第です。
実際、翌朝、添乗員が皆に言い訳の説明をしました。
だから、私の部屋だけでなかったのは確かです。
それにしても、皆、我慢強いというか、間抜けというか。
国内では、あるレベルを超えて、皆に迷惑が及ぶと判ると、安心して、結構、騒ぐんですよ。
漁師の燃料高ストみたいに。
それなのに、海外では、借りてきた猫状態。
多分、レベルの把握ができないからです。
隣が騒がないから、自分も騒がないという横並び意識。
日本より、米国は設備が劣っていると自己満足して我慢するタイプ。
ここに2泊したのですが、ホテル名は、敢えて、公表しません。
教えると、来年から、旅行会社が、そこを避けるでしょう。
それが嫌なの。
これは米国の為ではありません。
教えなければ、デナリ一帯が容疑者状態。
実際、聞くところによると、自然保護区だから、何処も似たようなものだとか。
しかしながら、そんな言い訳が通用するはずがないでしょう、湯温に。
沸かす設備の問題。
というか、ホテル側の意思・やる気の問題。
勿論、設備面で、本当に、何処も、そうなるのかも知れませんよ。
これは未確認です。
いずれにせよ、この程度は、仕返ししておかないと、神の名が廃るでしょうが。
案外、日本人の馬鹿マゾには受けるカモ。
君らも、自分で、不愉快な体験してみたら。
しっかし、今まで、日本で風評になってないところが凄い。
単に我慢強いだけなのか、それとも、他人も同じ目に合わせたいのか?
どうじゃ、アフリカのボランティア。
もっとも、米国人や、その他の旅行者も、同じ経験をしてるはず。
それで騒がないのは、連中は団体で宿泊しないから、水にならない所為か。
それとも、軽くシャワーしか使わない所為か。
それとも、シャワーの水温が低いのは日常茶飯事なのか。
それとも、キャンプ感覚で、そもそも、風呂に入らないのか。
この辺りが、日本人と基本的に違う感性。
さて、旅行記に戻りましょうか。
翌朝が早いので、別棟への部屋替えは翌日にして、そのまま寝ました。
旅行中、ズット、朝が早かったですね。
5時とか6時起きなんてスケジュールを組んでいる。
それでも、皆、遅れず集合するから面白い。
芸術系と比べ、アウトドア系は一味違う。
(皮肉です。)
私も、仕方なく、起きましたよ。
朝食は、バス内で食べれる、サンドイッチパック。
旅行中、ほとんどが、これ。
不味いけど、移動中、手持ち無沙汰の解消にはなります。
この日は、国立公園内のバスツアー。
8月末ですが、すでに、少し、黄紅葉が始まっていました。
景色
で、ツアーの目玉は、何処で、どういう種類の動物に遭遇するか。
ほとんどが遠目で見るのですが、結構、色々な動物を見れました。
ただ、映像で見ても、点くらいにしか見えませんので掲載省略。
ツアー中、興味を引いたのは、自然保護区なので、トイレに水が来てないことくらい。
少なくとも、用足した後、手洗いができない。
代わりに、何かアルコール系ジェルで手を拭う。
それで、各国の旅行者が、皆、平気なのが面白い。
もし、大便で水を使って流すのなら、手洗いも水が使用できるはずですが。
大便はしてないけど、どうなっているのか。
ツアー後、ホテルに帰り、遅い昼食。
ちなみに、旅行中の食事は、この記事で挙げるほどのものではありません。
鮭のステーキが厚くて大味だったこと、ハリバット(おひょう)なんて魚が出たこと、後は、トナカイの肉程度。
で、食事後は、昨晩のこともあり、軽く昼寝。
この時点では、流石に、湯温は平常に直っていました。
ところが、熟睡中、添乗員が部屋替えの電話を掛けてきた。
仕方ないので、起きて、服着て、別棟へ部屋の移動。
ところが、移った先の部屋は変な雑音がする。
多分、棟入り口の天井扇風機関連の音だとまでは判りましたが、耳に付くことには違いない。
よって、移転を中止して、元の部屋へ逆戻りしました。
これには理由があったのです。
ツアー客で、同時に移動したのは、私以外は、もう一組だけ。
他の連中は、どうしているのか?
そのままなのか、違う棟へ移るのか?
そもそも、今晩も、再度、同じ現象が発生するのか?
というわけで、元の鞘に収まったのですよ。
その後、添乗員は通さず、ホテルのフロントに、直接、湯温のことをクレームしました。
キチンと修理するようにと。
で、そうこうしている内に、夕食時間です。
ホテルの隣にあるレストランで夕食。
そこで、隣に座った同じツアーの馬鹿が、足を踏むので踏み返したら文句を付ける。
一見、どん百姓風。
怒鳴りつけておきましたよ。
丁度、虫の居所も悪かったし。
すると、添乗員が、慌てて、相手の席を変える。
こういう風に、日本人に舐められたら遣り返します。
そうしないと、外人に対し、示しが付かない。
食後、調査のため、一人だけ先にホテルに帰りました。
まず、ロビーに寄って、部屋の湯温チェックをすると伝えます。
それで、直ってなかったら、部屋を変えると。
で、部屋に戻って、風呂に入ります。
今回は、シャワーだけで、体と頭を洗う。
大丈夫でした。
では、どのくらい使用すると、駄目になるのか?
実験で、少し出しっぱなしに。
そうこうしてると、ツアーの他のグループが帰ってきた様子。
なるほど、湯温程度では部屋替えしないのか、我慢マゾは。
で、当然、風呂を使うでしょう。
すると、直ぐに、湯温が水に。
同時に、どこかの部屋から甲高い声が。
フフン、甘いわ。
なるほど、この辺りが給湯設備の限界なわけか。
それとも、ホテル側が、私が風呂使用完了したのを確かめて、細工したのか。
いずれにせよ、日本の馬鹿の群れとは付き合えないぜ。
で、気分良く就寝。
翌日は、朝早くから、オプションで申し込んでいたネナナ川のラフティング。
ゴムボートでの川くだりですよ。
他にも一組、オバタリアングループが参加。
で、バスで現地まで移動中、他のホテルからの参加者も拾う。
白人の綺麗どころが3人参加。
多分、母と娘2人だと思いますが、それにしては母親が若い。
セレブ系か。
着後、参加の説明に集中。
事故が起きても一切責任は取りませんという契約書にサインしないと参加できない仕組み。
なにせ、夏でも水温が低いから、落ちると、かなり危険。
しかし、ここまで来て、今更、中止しても仕方ないし。
サインし、愈々、参加ということで、防水スーツを着込む。
川べりに行くと、ボートが2艘。
当然、日本人グループで一艘と思っていたら、現地船頭(と言っても、若いオール漕ぎです)が外人グループへ乗れと言う。
なかば強制的に、白人グループに参入。
確認してきますが、これは席が無いからではありませんよ。
勝手に座ると、目の前と横に、綺麗どころが座ってくる。
人類No.1は、どこでも、こんなものと思っていたのですが・・・。
これには伏線があったんだ。
で、出発したんですが、私の座る方が前側に。
これで、景色が良く見えたのは間違いありません。
しかし、今、振り返って考えれば、ボートの方向は、どちら側でも、前に出来るのでは?
何故、こんなことを言うのかというと。
進路方向前方の方が波飛沫が架かるの。
ラフティングの場合、揺れるスリルが楽しみの一つ。
その結果、濡れます、かなり。
前からの波飛沫は綺麗どころが壁になって防いでくれたのですが、なにせ、上から波が被さってくるわけ。
頭からズブ濡れよ。
防水スーツ着た理由が納得できました。
で、白人連中は、ペチャクチャ喋りながら、これをハシャイで楽しんでいる。
一方、私は、予想外の濡れ具合で憮然と。
日本の筏下り同様、川から両岸の景色を見るものと思っていたんですよ。
そうじゃなく、体感スポーツなのね。
ということは、これはサービスだったのか、それとも、・・・。
いずれにせよ、途中で、日本人オバタリアングループから一人、川に転落しました。
先に急流を過ぎて、我々が後ろを振り返って見ていた時です。
幸い、無事に引き上げられたので、事故にはならず、笑い話で終わりましたが。
その程度の揺れ方だったということ。
終わって、事務所に着替えに帰ってみると。
知らない間に、写真撮影されていたんです。
その場で、肖像権の侵害で文句言っても良かったのですよ。
けれども、綺麗どころがいたので、止めておきました。
一緒に写っているのを嫌がっているように解釈されるでしょうが。
それが、これ。
川下り
もし、綺麗どころがいなければ、多分、クレーム付けたでしょう。
これが上述伏線の意味。
フッ、白人も芸が細かい。
この写真、下手すると、今でも残って利用されているカモ。
添乗員に言われていたので、船頭にチップを渡し、バスに乗って、ホテルへ。
途中で、綺麗どころは降りたのですが、未だに、正体は不明です。
純粋に客だったのか、ラフティングの桜か。
しかし、桜なら、一人で十分のはず。
ということは、やはり、客か。
しかも、私への追っかけだったりして・・・。
国際的なのは、慣れていますけど。
ホテルについて昼食ですが、その時、サービスで記念撮影。
手がかりになるはず。
ホテル
食後、移動のため、アラスカ鉄道の最寄り駅へ。
ここは、まだ公園内で、列車を待つ間、近くの博物館で暇潰し。
ここの目玉はムースの剥製。
グリズリーより大きい、アラスカで最大の動物です。
なるほど。
ムース
常識で考えると、肉食動物の熊の方が大きいはずと思うのですが。
マ、キリンの例もあるし。
少し待つと、館内で20分程度の簡単な記録映画の上映が。
開始まで、付近の原生林をトレッキング。
散歩
時間がきたので、戻って、最前列に一人で座ると、タイミング合わせて誰かが後方で雑音を立てる。
フッ、勝負しようというのか。
一瞬だったので、犯人が日本人だったのか、外人だったのか、確認は不能です。
よって、上映後、館内や周辺を散歩しながら、ストレス市街戦。
相手は、誰彼構わず。
白、黄、茶の区別無しで、まさに神。
(茶は、インディアン系。
エスキモーは満州系黄でしょう。
なお、ロシア同様、アラスカでも、黒は印象に残っていません。
これは観光客としてです。
寒いのが苦手なのでしょう、恐らく。)
こうやって、駅まで行きました。
駅に来ると、すでに列車は着いていて、デナリで降りる観光客がゾロゾロと。
その後、今度は、我々が乗車する番に。
その列車が、これ。
アラスカ列車
この展望車に乗って、一路、フェアバンクスへ。
原生林の中を抜けて走るのですが、途中で何やら得体の知れない建築物が。
針葉樹林
聞くと、空軍のミサイル防衛基地のレーダーだとか。
ロシアからの米国本土向け大陸間弾道ミサイルは、丁度、この上空辺りを通るはず。
ここを過ぎて、すぐに、車内で変な雑音が始まりました。
かなりの音です。
人為的なものなら、タイミング的に、基地と関連付けたい意図がミエミエ。
相手の心理の隙を突く戦術。
ところが、日本人グループは素知らぬ振りをしている。
一方、私は百戦錬磨。
逆に、クロスカウンターを噛ましたくなる性分。
というわけで、車内調査に。
グループ内の誰かが、足で床を蹴っている様ではなさそう。
2階から下に降りてみると、そこは食堂車。
奥半分が厨房になっています。
よって、場所的にみて、人為的なものなら、発生源は、そこ。
なるほど、米国でも、車内Cookレベルの労務者は、こういう真似をするのか。
よくあるんですよ、日本のレストランでも。
経験豊富で、直ぐに判る。
まさか、空軍の遠隔音波振動装置なんて未来型先端兵器を使用したんじゃないでしょう。
航空機や新幹線なんかでは、車内アナウンス周りで、雑音発生機能が付いていたりしますけど・・・。
この状況を確認後、席の移動を。
日本人のマゾ集団を助けてやる義理も筋合いもないし。
前方の白人グループの所に行って座る。
そこまでは雑音も聞こえません。
良く調節してるわ。
そこに座って、ジットしてるかというと、そうはいきません。
白人相手に、ストレスを掛け始める。
ついでに、車内のサービス係りにも。
(コーヒーのサービスなんかする係りがいるのですよ。
勿論、白人女性。)
かくして、後に、アラスカ鉄道の従業員の間で伝説が語り継がれるというわけ。
フェアバンクスに着くまで相手にストレスを掛けっぱなし。
駅に着き、素知らぬ顔で迎えのバスに乗り込む。
ここから、目的のチナ・ホットスプリングスまで1時間くらい。
温泉が出るというのが看板のリゾートです。
途中、林の中の池でムースが2頭水草食べているのに遭遇しました。
近かったですよ、20mくらいの距離。
野生
で、午後8時過ぎに到着し、部屋割り後、夕食。
その後、真夜中から、オーロラ鑑賞タイム。
9月になると、夜中は暗いの。
敷地内の棟に待合所があって、そこで出現を待つ仕組み。
12時頃、防寒着着て行ってみると、なるほど、大勢の客が。
他の日本人グループもいます。
しかし、当然のことながら、オーロラは、直ぐには出ない。
こういう所で今か今かと待って、我慢した挙句、やっと見物できると有難いのでしょうね。
中には、寒空の下、防寒着で待つなんて。
マゾの醍醐味カモ。
日本人に人気の理由が良く判る。
しかし、所詮は、宇宙からの放射線。
バンアレン帯が欠けているから、浴びるだけ。
アホらしいので、直ぐに部屋に戻りました。
翌朝が早いから、出る保証の無いものを待っていられない。
で、風呂に入る。
何故か、ここはマトモでした。
ここも、自然保護区なんですよ。
観光地的に言えば、デナリの方が、より有名で開発されているはずなのに。
翌日は、朝から、セスナに乗って、北極圏に。
リゾート敷地内に小さい飛行場があるのです。
このオプショナルツアーが今回の旅行の目玉。
タイガからツンドラへの飛行です。
タイガは寒冷針葉樹林地帯。
ツンドラは、夏、表面の氷が溶けるのですが、苔や地衣類しか生えない地帯。
そこで判ったのは、溶けた氷は池や湖になって点在しているという事実。
また、ツンドラでも紅葉は起きるという現象。
ろくな葉っぱもないくせに、一丁前に赤く色づいているの。
こういう経験が大事。
飛行中の撮影はしませんでしたが、その証拠が、このデナリ風景。
ツンドラ
ユーコン川を見下ろして飛行し、ビーバー村というエスキモーの村へ着陸。
ポツンと孤立した村で、外部との交通手段は、犬ぞり以外は飛行機のみ。
そこで、現地案内人の出迎えを受けて村の見物。
日本で言う限界集落でした。
若者が都市に流出して、さびれています。
この村は新田次郎の小説“アラスカ物語”で、日本人が開いた村として有名です。
日本人にアラスカが人気なのは、この所為カモ。
行ってみると、つい先週まで、そこで開拓祭りをしていたそう。
日本人が大挙して訪れたそうで、返送前の日本の太鼓などが残っていました。
で、村を後にして、記念に北極圏(北緯66度33分)境界線を越えて飛行します。
その後、ユーターンして、ホットスプリングスへ。
ユーコン川縁の村と敷地内のセスナ
到着して、北極圏到達証明書を貰いました。
昼食後、敷地内を探索。
まず、温泉の露天風呂を(入らずに)見物。
勿論、水着着用。
結構、賑わっています。
その後、小川の流れに沿って散歩。
すると、暫く先には、小ぶりの池があり、そこには何やら汚物っぽいものが浮いています。
苔じゃないでしょう、色も形も、そっくりだから。
臭いはしてないけど・・・。
敷地内で処理しているはずですが、まさか、それがここなのか。
未確認ですが、一応、報告を。
その池の場所が、日本人団体客が宿泊するムースロッジのすぐ近く。
旅行案内には、新館として紹介されていますが、こういう仕組みか。
ありえないと思うのは世間知らず。
例えば、以前、沖縄の海沿いのホテル前の海水浴場近辺には、下水が流れ込む所がありました。
ホテルまで下水設備が届いてなかったのです。
誰も騒がなかったけど、今は、どうかな?
こういう事実関係を把握せず、団体で無邪気に宿泊する日本人という構図。
こういうのを調査するのが醍醐味なんですよ。
なお、宿泊していたムースロッジは、こんな入り口。
ムースロッジ
その後、オプションでアイスミュージアムへ入場。
氷で出来た建造物で、氷の彫刻や部屋があり、氷のグラスでカクテルなんかを出すやつ。
勿論、私は飲みません。
この氷、どこから切り出してきたのやら。
その時は、30人以上の入場者中、日本人は私一人で、他は、全員、白人。
連中、無邪気に、氷のベッドに寝て記念写真なんか撮影してます。
ガイドは英語で喋るのですが、私にはサービスで現地日本語スタッフがガイドに。
内部は、こんな感じ。
アイスミュージアム
暗いので、映りが悪いですね。
写真じゃないので、フラッシュは使えないし。
なお、背後でしている雑音は氷彫刻の実演です。
多分、カクテルグラスを作っていたはず。
(愚かな日本人は、直ぐに誤解して妄想を抱くから、こういう説明が必要になるのです。
好い加減で、己らの惨めさを悟りなさい。)
見物終了後、近くの池まで散歩。
これは敷地内ではなく、かなりの大きさ。
周囲の黄葉で、ここがタイガ地帯だということが良く判ります。
池
ここを一周して、帰りに、北極犬の犬舎を横切る。
このホットスプリングスから北には、もう道路が無いそうで。
つまり、飛行機以外は、犬ゾリが唯一の交通手段。
そのため、近隣から、犬の買い付けに来るそうですよ。
で、部屋に戻ってから夕食。
その後、少し迷ったのですが、温泉へ。
まだ明るかった。
噴水なんかあるのですが、入って良く見ると、かなり濁っている。
何か黒い物がフワフワ漂っているのです。
これは温泉の成分ではありません。
温泉の流れが透明だったのを昼確認してますから。
だからこその予備調査。
まさか、汚物ではと、一瞬、思いました。
それにしては、皆、無邪気に入っている。
バカップルなんか、私の目の前でキスなんか始めるし。
多分、底や側面に付着した成分が剥がれたのでしょう。
つまり、掃除ができてない証拠カモ。
掛け流しで、そのままズット使用してるんでしょう。
いずれにせよ、ホテル側は説明しておいた方がいいと思いますよ。
泥パックエステじゃあるまいし、汚れが染みる前に、早々と出ました。
部屋に帰り、急いで風呂に。
ちなみに、ザット見て、日本人は、やはり、私一人。
オバタリアンでは、恥ずかしくて入れないか。
韓国系の綺麗どころは入ってきましたけど・・・。
アラブ系がいたのには、少々、驚きました。
それと、出た後のフロントで黒人を発見。
入場の時点では、いませんでしたが。
なるほど、全くいないわけじゃないのか。
翌日は、飛行機の関係で、朝5時モーニングコールです。
よって、直ぐに寝て、逆に夜中の4時起き。
そして、オーロラを見に行ったのですが、やはり見えず。
誰もいないし。
ほんのり明るかったのは、夜明けでしょう。
つまり、この緯度なら、9月には、こういう感じ。
これを確認して、部屋に帰り、出発のため玄関集合。
で、バスに乗り、フェアバンクスの空港へ。
そこで記念撮影。
フェアバンクス空港
そこから、アンカレジへ。
着後、記念撮影
アンカレジ空港
そこから、氷河クルーズのため、バスに乗ってウィッティアへ。
折り悪しく雨が降ってきました。
(旅行中、雨は、この日だけ。)
途中、トンネルを抜けるのですが、このトンネルが興味深い。
一車線の時間制交互一方通行方式なのは、日本でも、たまに、見かけますが。
ここは、単線鉄道との共用道路。
つまり、鉄道が通っている間は道路は使用不可。
道路使用時も、時間制で、皆、ゲート前で待っています。
そして、通行は、まず、観光バスから。
複数車線のレーンで通行順位を割り振るシステム。
日本でも、田舎の道路行政の予算削減向けの参考になりますよ。
ウィッティアの乗船場へ着いてみると、丁度、豪華クルーズ客船が停泊中でした。
多分、本土からカナダ経由で来て、ここから観光バスに乗り換え、アラスカ見物するツアー。
それを横目で見つつ、氷河観光船に乗る。
バスが何台も来て、満席状態。
チャーター機で来て、各方面に散開していた日本人が再集合って感じ。
別ルートでのアラスカ入りもあったでしょうし。
勿論、日本人客だけじゃない。
特筆すべきは、農協の団体貸切バスまで来たこと。
御丁寧に、車体のプレートに農協って書いてあるの。
この船には、日本人の綺麗どころ3人連れも乗り込んできました。
出遅れたけど、やっと登場したかという印象。
宣伝通り、クルーズ中、イルカ、アザラシ、ラッコ等の海洋生物を見ることができました。
で、海に流れ込む、というか、押し出される氷河ですが、こんな感じ。
氷河
なるほど、青いですね。
港に帰って、バスに乗り、アンカレジへ。
宿泊ホテル名がCaptain Cook。
荷物を降ろしてから、市内の日本料理レストランへ行き夕食。
御膳風のセットでした。
そこで、別の日本人観光客グループと遭遇。
母娘のババアがウザイのでストレス返し。
食後、隣の日系スーパーへ。
参考までに、日本製の煎餅を購入。
日本と比較すると、やはり、少し高いですね。
初日の大型スーパーも調査しておけば良かったカモ。
その後、ホテルに帰り、部屋割り後、各部屋へ。
こういうのは、ホテル側+添乗員の胸先三寸で決まるのですが。
私の部屋はエレベータの直ぐ前。
風呂に入っていると、このエレベータの機械音が五月蝿い。
これは、世界中、比較的古いホテルで、よく遭遇する事態です。
エレベータ周りの出す音で、そのホテルの改装余裕というか、格が判るほど。
つまり、人為的なものではなく、純粋に設備面での現象。
判っているのですが、引き下がる気はありません。
添乗員に電話して、部屋替えを要請するメッセージを残す。
市内の土産物店に他の参加者を連れて行って留守だったのです。
(私は、すでに、デナリで購入済み。)
暫くして、連絡があり、別の棟に部屋替え。
この部屋以外には、もう無いなんて強調していたので、少し、怪しかったのですが。
雑音はしないのですが、何か雰囲気が悪い。
それでも、五月蝿いよりはマシと思って、OKしました。
翌朝、当の添乗員に、昨晩中、聞こえたはずのエレベータ系雑音のことを尋ねてみました。
嫌な顔をしてたので、多分、寝づらかったはず。
土産物なんか買ってるから、部屋の状況が把握できてなかったの。
夜、寝静まると、結構、耳につくんですよ、この種の雑音は。
私なんか、よく経験してるから、さっさと一人だけ避難できるわけ。
ホテルから空港に直行です。
着くと、チャーター便だから、日本人の群れ。
ここでも行列で、チェックインに1時間も掛かる始末。
この間、現地ガイドは、我々と別れて、到着便からの乗客を待つ。
国際空港なんですが、小ぶりで、フェアバンクス同様、同じ階の、すぐ横に出てくるの。
フェアバンクスよりも多く、結構、ゾロゾロ出てきましたね。
ホント、彼女なんかの稼ぎ時とは、こういうこと。
但し、忙しいのは、夏・冬2回のシーズン中だけだそう。
冬もシーズンとは、スキーするわけじゃなし、やはり、オーロラマゾ効果か。
アンカレジ空港の場合、チェックインはスムーズでした。
時間が余って暇だったので、空港内で撮影を。
空港内
見ての通り、日本人ではない連中もいましたね。
その時間帯の出発は日航チャーター便だけでしたが。
しかも、このツアーに外人は参加してないはず。
何して過ごす気かな、次の便まで。
見た感じ、旅行者にも見えないけど、御苦労さん・・・。
というわけで、成田へ。
以上が、今回の調査旅行の顛末でした。
総括:
1、日本人というのは、自分が不利な状態に置かれても、安心できないとギャーギャー騒がない。
逆に、不利を周囲に悟られないよう隠す習性があります。
これは品の問題ではありません。
生活の知恵というか、利の問題です。
「泣き面に蜂、池に落ちた犬は頭を棒で叩かれる」
と身に染みているのですよ。
平均化され、目立つと損だと知っている農耕民族根性。
この島の中だけで通用する価値観を持っているのです。
だから、外国の狩猟民族に舐められる。
自分達が馬鹿にされているらしい程度のことは判るのです。
なのに、何故、馬鹿にされているのか、その理由・原因が理解できない。
哀れを通り越して、今や、仲間になりたくない状況。
私なんか、堂々と騒ぎます、理不尽なことには。
その結果、生じる現象に実力で立ち向かう。
こうやって、伸していくのです、社会において。
この意味で、普通の日本人ではありません。
どちらかというと、米国の感覚。
海外勢は間違えるなよ、特許侵害訴訟での判決を。
私が権利を主張して勝つの。
2、最近、北極圏ツンドラは、温暖化絡みで良く引き合いに出されます。
夏のツンドラでの池や湖は、地下の氷が溶ければ、全部、地中に浸み込むはず。
現時点で、すでにユーコン川と地下で繋がっているのもあるでしょう。
ちなみに、ユーコン川は、冬、表面が凍るのですが、その下は流れているのですよ。
一方、ここに木が生えてくると、どうなるか?
生態系の破壊なんて言ってますが、ここの動物はタイガには住めないのか?
それと、現在、夏でも氷が溶けないのは、どこまでか?
今回は確認できませんでしたが、ここに興味がありました。
10年後くらいに、今度は南極にでも行ってみようかな。
3、海外観光で、まだ健在なのか、日本農協は。
ちゃんと見てるんですよ、私なんか。
ところが、政府系のアホには、こういう現実が見えない。
事前に周知徹底された現地調査では、アフリカ難民同様、困窮層を見せられる。
何処かの事故米みたいなもの。
仕上げに、デモの一つも噛ませば、万全の態勢。
どこのマスコミだ、農家が疲弊困憊してるなんてニュース流すのは。
現実には、未だ、こういう農家も実在してるの、日本に。
この種のアラスカツアーは、今年の4月から募集のはず。
結論:政府が燃料代を援助する必要無し。
頭使って、自力で稼げ、イモが。
後日談:
成田到着後、カバンを確認してみると、キャスター部分が破損している。
日航のクレーム窓口へ行き、帰宅後、修理に送った次第です。
勿論、無事、直ってきました。
(こういうのはキチンとやる職人民族。
家電の信頼性に通じますね。)
ついでに、料金を払って鍵の修理も。
これは、前々回の旅行時に壊れたらしいのです。
多分、あの時の帰国便で発生したのでしょうが、発見が帰宅後。
(それまでのイギリス国内では毎日無事を確認しています。
最終日、ヒースローで何が起きたのか?
天知る地知る、知る人ぞ知る。)
よって、国内宅急便が原因かも知れず、有耶無耶に。
最近は、鍵を掛けずに預けるので、さほど支障は無かったのですが。
この際、ついでに公表しておきます。