2023年8月28日 (神ブランド)
前回、
「キーボード vs (タッチ)ペン」・・・(1)
の入力方式の優劣に関し。
「創造性」
の観点から蘊蓄を傾けておきましたが。
これに対し、プログラム猿からの反発があるカモ。
どういう論点かと言うと。
「少なくとも、プログラムを書く場合はキーボード入力の方が便利。」
という視点からの意見です。
これには一理あります。
プログラムを一から書く場合には、明白に、キーボード入力が有利ですよ。
但し、AI時代になり。
ブラックボックスの部品プログラムを組み合わせ。
全体プログラムを完成させる仕事ではペンの方が有利なはず。
問題は、プログラマーにも、こういう役割分担が起きてくるという点。
これから先の時代、どちらの方が、より重要で。
社会的地位(≒給料)が高くなるかです。
自動車業界で言えば、
「部品製造会社 vs 完成品製造会社」
の感じか。
AIでプログラミングまで自動化された時。
仕事を奪われるのは、キーボード陣営か、タッチペン陣営か?
当然、創造性が関与してきますが。
部品の組み合わせの方が創造性が不要に思えるカモ。
この場合、組み合わせの意味・レベルの話になってきます。
こう色分けした方が分かり易いカモ。
仕様を決める会社と、それに従って部品を製造する会社。
部品を製造できなければ製品は完成しませんが。
どういう部品が必要かを決めるのは発注会社です。
ドラスティックなパラダイムチェンジを考えれば勝負が付くでしょう。
エンジン車からバッテリー車への変更です。
どう思うかな、自動車業界よ。
この伏線準備の下、(1)の課題に戻って、比喩からの類推目的で歴史を探れば。
ペン書きするよりも、タイプライター入力が有利になった時代がありました。
但し、あれは、上役の口述筆記とか、下書きの清書とかで。
タイピストと言う職業婦人が上役の下働きをする時代のことです。
そのタイプライターが、時代と共に、ワープロを経てパソコンになってきた。
パソコンは一台何役も熟すので便利だし。
金額も、そこそこするので、比較的高級感がある。
すると、一般社員や中間管理職まで使用し始め。
ついには、社長クラスまで、自分で使い始めた。
これが歴史ですが。
便利さや金額が、ほぼ同等の場合。
(というか、タッチペンの方が金額高いわ。
少なくとも、Penfonの場合は。)
(1)の、どちらが、
「エリートや上役に向いたデバイスか?」
この推論にタイプライターの社会的役割がヒントになるのです。
現実に、タイプライターは、もはや、歴史の遺物と化しています。
勿論、
「プログラム部品製造の観点から、キーボード入力は廃らないはず。」
こう主張できます。
実際、プログラム猿の間ではキーボードは生き残るでしょうね。
但し、ここがポイントなのですが。
「プログラムを書く」
という作業を、どう思うのかです。
これを、
「タイプライター入力レベルの補助的下働き作業」
と思うか。
「AI構築する、最上流の創造的作業」
と思うか。
ここの認識の差で、AI時代の序列が決まるというシナリオ。
「アルゴリズムを考える仕事 vs プログラムを書く作業」
の相違問題です。
簡単なアルゴリズムなら、いきなり、プログラムが書けます。
しかし、少し複雑なアルゴリズムの場合。
プログラムを書く作業以前に。
入念に、全体像を決めておく必要があります。
創造性とは、この全体像に関する部分の話です。
IBMの大型汎用の時代には、
「キーパンチャー」
なんて仕事があったのですよ。
(パソコンの時代でもあるか、データ入力作業として。)
タイピストよりは進化した気分だったらしいけど。
下書きの指示通りにキーボード入力していたという意味では同類。
では、プログラマーは?
原稿としての仕様書がありますね。
マ、少しは個性が出ますが・・・。
プログラムを書くのが仕事の猿には、何を指摘されているのか分からないカモ。
よって、具体例を挙げて、分からせてあげます。
題材は、私の発明したオリジナルなアルゴリズムである。
「B‐embed」
これの簡略化したカジノ系ゲームを
で発表中ですが。
このソフトの実装は
「エンタップ」
という下請け会社に任せました。
これには、経緯があって。
以前にも、同じ社長の別会社に、一度、実装を頼んだことがあったのです。
この時は、当時、流行の最先端であった
「アドビのAir」
ベースで開発したので。
やがて、時代が移り(たった10年だけど)。
Airが廃番になって使い物にならなくなった。
(発注者は、よく我慢するものだ。
ソフト業界は、こうやって、甘い汁を吸っているのか。)
よって、流行り廃りのないweb系で再度、書き直しを頼んだわけです。
相手には、すでに内容が分かっているので、大丈夫だと思っていたのですが。
最近、パパ活で、相手の女性に会社説明する際に。
自分でも、目の前で使ってみたのですよ。
すると、基本的な欠陥があることが判明。
どのレベルの欠陥かというと。
バグではありません。
完成品が仕様の要求を満たしてないの。
目的は
「有向グラフをブール代数に埋め込む」
アルゴリズムで。
埋め込み先のブール代数を、できるだけ小さなものに決定するアルゴリズムなのですが。
常に最小のブール代数に埋め込むことが保証されるわけではなく。
「NBE」
という精度の高い、近似アルゴリズム(多項式時間実現)を考えたのです。
グラフが複雑になるにつれ、埋め込み先のブール代数も徐々に大きくなっていくはずのアルゴリズムで。
この完成品を、最初の開発時に、相手に渡しておいたのですよ。
それを、ネット用に、Airベースで実装して開発終了となり。
この時点では、マトモなアルゴリズム(のはず)だったのですが。
今回、渡されたものは、この基本が実現できてないアルゴリズムになっています。
つまり、例えば、あるグラフがB(5)(アトム数が5のブール代数)に埋め込まれる結果になったのに。
(辺を一つ追加して)それより更に複雑になったグラフがB(4)に埋め込まれることもあるアルゴリズムになっています。
興味があったら、自分で確かめてください。
無料ですし、変なサイト誘導やウイルス感染もありませんよ。
何故、こういう
「近似度合いの粗い」
雑なアルゴリズムに仕上がったのか?
その理由は不明。
こちらのブランドイメージを棄損するためか。
これなら故意ですが。
それとも、実装開発者が変わって。
能力不足の所為で、こんな結果になったのか?
マ、逆に言えば、私のNBEは高級品で。
高い近似精度だと自慢できるわけです。
そこらの開発猿には、サンプルを渡しても
「何を目指しているのか」
という内容を理解することが難しい可能性が高いの。
だから、意図を汲んだ実装ができない始末。
どうじゃ、気分は、キーボード陣営のプログラマーよ。
B‐embedまで高級品ではなくても。
上流の発明品には脳が必要。
その脳を働かせるのは、イメージ図を併用できるペンなんですよ。
キーボードとマウスという操作性の違うデバイスを行き来して。
その度に、思考が中断される方式では。
本当に真剣な発明はできませんよ。
ペンでの流れるような操作作業が大事です。
これで416町目。